2021年12月14日トピックス
7~9月期GDP、年3.6%減に修正
内閣府は2021年7~9月期の国内総生産(GDP)の確定値は物価変動を除く実質で前期比0.9%減だったと発表した。年率換算で3.6%減となり、速報値の年率3.0%から下方修正した。下方修正した背景には、新型コロナウイルスに対応した緊急事態宣言により個人消費が低迷したことに加え、世界的な半導体不足から自動生産が落ち込んだことで輸出が落ち込んだことが挙げられている。確定値では個人消費が1.3%減に、公共投資が2.0%減に、設備投資が2.3%減としている。
11月企業物価指数、過去最大の上昇
日銀は11月の国内企業物価指数(2015年=100)は前年同月比9.0%上昇の108.7だったと発表した。比較可能な1981年1月以降で最大の伸び率となった背景には、原油高や円安の進行に加え、世界的な経済活動の再開に伴い、需要の増加で原材料を中心に輸入品が値上がりしていることが挙げられている。事実、全744品目のうち453品目が上昇しており、とくに木材・木製品が58.9%、石油・石炭製品が49.3%、銅などの非鉄金属が32.8%も上昇している。
米消費者物価指数、39年ぶりの高水準に
米労働省は11月の消費者物価指数は前年同月比6.8%上昇したと発表した。1982年6月以来の高水準となった背景には、世界的な原油価格の高騰やコロナ禍からの需要回復や供給網の混乱もあり、10月の6.2%上昇から一段と上昇圧力が強まっている。エネルギー価格が33.3%上昇、半導体不足から新車も11.1%上昇している。高インフレ(物価上昇)への警戒感を強める米連邦準備理事会は金融緩和の縮小ペースを加速するものとエコノミストは見ている。
半導体販売額、5四半期連続で最高更新
日本半導体製造装置協会は7-9月期の半導体製造装置の世界販売額は前期比8%増の267億9千万ドル(約3兆円)となったと発表した。5四半期連続で過去最高を更新している背景には、スマートフォンやデータセンターで使用されている先端半導体向けや、自動車や家電などで使用されている汎用的な半導体向け装置の需要が拡大していることが挙げられている。世界的な半導体不足を解消するめどが立っていない実情にあり、来年以降も半導体市況は活況が続くとみられている。
2020年度の温室ガス排出は過去最少
環境省の発表によると、2020年度の国内の温室効果ガス排出量は二酸化炭素換算で11億4900万トンだったことが明らかになった。前年度比5.1%の減少で、統計を開始した1990年度以降、3年連続で最少を更新した。新型コロナウイルス感染拡大を背景に経済活動が収縮したことが背景にある。部門別に前年度比の増減をみると、運輸部門が10.2%減、産業部門が8.3%減となったが、家庭部門は在宅勤務や巣ごもりの長期化もあり、4.9%増となっている。
地球温暖化による国内避難者は2億人
世界銀行がまとめた試算によると、地球温暖化に伴う気候変動を原因とする水不足や海面上昇の深刻化などにより、2050年までに住居を追われて国内避難を強いられる人は世界で最大2億1600万人に上ることが明らかになった。また、今後10年で貧困に陥る人は1億3千万人増えるとしている。世界銀行では温暖化の原因となる温室効果ガスの排出対策を講じれば、国内避難者を最大で8割減らせるとして、各国での早急の対策を講ずるよう求めた。
交通職場従事でのカスハラ経験は46%
鉄道やタクシーなど交通や物流業界の労働組合で構成される全日本交通運輸産業労組協議会が行った調査で、直近2年間に顧客からの嫌がらせ「カスターハラスメント(カスハラ)」に遭った経験があると答えた人は46.6%に上ることが分かった。回答で最も印象に残っている迷惑行為は、「暴言」が最多の49.7%で、「何度も同じ内容を繰り返すクレーム」(14.8%)、「威嚇・脅迫」(13.1%)などが挙げられた。同協議会では「思いやりや助け合いが失われつつあるような気がしてならない」と指摘している。
高校生が欲しいXmasプレゼントは「お金」
スタディサプリ進路が全国の高校生男女を対象にクリスマスプレゼントに欲しい物のジャンルを尋ねたところ(複数回答)、「お金」(59.2%)が1位となった。次いで、「服・かばん」(27.0%)、「コスメ・香水」(22.6%)、「本(参考書なども含む)」(14.4%)が続いた。「お金」を選択した内訳を尋ねると、「現金」(65.2%)、「金券(図書カードやクオカードなどの現物)」(30.1%)、「電子マネー」(4.7%)だった。
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記事提供元:(有)ホップステップ「新聞・経済のうごき@.yomu」